例えばそれが詩というか。

ネット詩人、5or6。若いミュージシャンを応援したり、ラーメン食べたり、詩を書いたり。

1bit、11月、ツイート詩、#、

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大事なものが無くなってしまった時を思い出している。 他人事のように、 悲しかったとか、 辛かったとか、 泣いたとか、 全て他人事のように、 自分を眺めている自分が、 大事なものが無くなってしまった時を思い出している。

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物忘れがひどくなった母は、 優しく笑うようになった。 父が死んだ日から笑わなかった母が、 優しく笑うようになった。 大事なものも、 そうでないものも、 全ては失ったのか、 大事に閉まってあるのか、 わからないけど、 物忘れがひどくなった母は、 優しく笑うようになった。

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踏みつけられたプレゼントの箱を閉まって、 明日を考えている。

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お金あげるから友達になろうよ。 沢山あげるから、 友達になろうよ。 金なら腐るほどあるからさ、 貧乏人にはなりたくないだろ。 貧乏人は生活がひん曲がって、 性格もひんまがってしまうぜ。 金があればなんでもできるぜ。 政治家にだってなれるぜ。 政治家になって税金使うぜ。 沢山やるからさ、 友達になれよ。 早くしろよ。 友達に、なれよ。 早く来いよ。 友達だ。 なれよ。

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この歳になって足掻いている。 でも何かを見つけたいなぁ、 ずっと中二病は治らない。

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君が殺されても、 殺した君を許せるのか。 僕が殺されても、 殺した僕を許せるのか。 自分を殺しても、 自分を憎む事は出来ない。 ましてや許すことすらも、 贖罪すらもならない。 一方的な断絶。 会話すら途切れて、 笑い声も、 記憶にはない。 ただ記録だけが残る。 署名だけが残る。

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仏頂面でいるより、 作り笑顔で生きていきたい。

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好きなものだけ見てて、 嫌いなものは無視する。 社会では通用しないし、 友達は出来にくいけど、 嫌な自分にはならない。

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死にますツイートを眺めて、 いいねボタンを押すと、 知らない人から、 人でなしとリツイートが通知されて、 知らない人をブロックする。 ファボする。 という、 意味をわからず、 ファボが違う意味となり、 あまりファボられる事が無く、 Twitterではついついファボりがちな人々が、 世の中で自分自身のファボを探す。

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殴られるのをとられてる。 蹴られるのをとられてる。 人間性をとられている。 人間性を問われている。 撮られながら、 取られている。 問われながら、 囚われている。 殴られるのを撮られながら、 人間性を問われている。 蹴られるのを取られながら、 人間性を囚われている。

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小説のような、 性行為の結末を指先で倣っている。 少し気怠いような、 アールグレイの香りが、 あなたの身体から、 して、 身に付けた貴金属を、 焦らしながら外している。 年上の、 指先の、 その先には、 アールグレイの香りが、 強くなって、 激しくむせ返るような、 動かし方で、 小説のような、 性行為の結末を指先で倣っている。

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俺を生んだ時の親父の年を超えても、 失敗や恥の連続で少しも偉くなれないし、 金持ちにもなれなかった。

でも若い時に死ななくて良かったと、 数少ない感動が訪れた時にいつも思う。

娘がシーソーに乗っている。 下がったまま、 誰かが乗るのを待つより、 声を出して呼ぶ事が早い事を、 お前に教えてあげたい。