例えばそれが詩というか。

ネット詩人、5or6。若いミュージシャンを応援したり、ラーメン食べたり、詩を書いたり。

諭吉佳作/men、との出会い。

f:id:dai5or6:20191208164500j:plain絵by.エ カキコさん。
諭吉佳作/menが幕張メッセで歌う。こんな日が来るのは想定していたが、こんなに早く来るとは思っても見なかった。それだけプロの音楽家に注目されたという事なんだな、彼女と崎山蒼志君のコラボも素晴らしく、令和の音楽史に残る男女のデュエット曲だと思う。彼女の曲はeggsというサイトで聴くことが出来る。https://eggs.mu/artist/kasaku_men/ 自分の好きな曲は、洋装の語る今日は、と、5115、プロトタイプ11、別室で繭を割った、勿論全部好きだが特にこの4曲があれば一日中リピートして聴いていられるくらい耳に馴染んでいる。古い曲順で解説すると、
「5115」これは15歳の二人が向き合っている姿を表現しているタイトルだと感じた。こんな感じ。 f:id:dai5or6:20191208160832j:plain 繰り返すメロディーラインに主人公の僕のやりきれない気持ちが後半になって盛り上がる展開が好き。
「別室で繭を割った」通称B.M.W、あのメーカーの車のフロント部分が好き。という単純な理由で作られたという話だけど当然隠喩ですわな、深く読むほど大人びたストーリーで気怠いリズムとうねる様な転調が悩ましい。 最初の頃は出だしでミスする程、入りが難しかったが修正してカウントを入れるようになった。
「洋装の語る今日は」登りゆくピアノのメロディから始まる明るい曲、まるで青空が澄んだ日曜日の朝のメロディのような曲で実際、日曜の朝に聴く時が多い笑笑。 様相、洋装、平成、平静、言葉遊びもふんだんに散りばめられており、歌詞も週末という言葉により先ほどの日曜日のイメージが来たのだが、良く読むと終末という言葉にもとれるニュアンスで黙示録的カタルシスも感じさせる曲とも解釈できて面白い。
「プロトタイプ11」これ以降、新作が発表されなくなってしまったがコラボ曲や提供曲、また、タイトル未定の新作は無数に出来ている。ただこの曲で彼女は何かしらの到達点に達したんだろう、と感じる曲でもある。のっけからの不気味なシンセ音は無機質でありそこから入り込む諭吉佳作/menの吐息のような声は紛れもなく生命の始まりであり有機的である。この電子と遺伝子が混じり合ったようなメロディーから私は誰とも違う。という決別。遂に諭吉佳作/menが補完された!と初めて聞いた時は鳥肌がたった記憶がある。と同時に次はどうなるのか?という不安があった。これで音楽をやめてしまうような雰囲気も自分には感じた。実際ライブ後のインタビューでも自分はミュージシャンで食っていく!という気概は感じない飄飄とした受け答えでお笑いをやりたい。ぐらいな答えだった。しかし現在は周りの環境が彼女を音楽の道に進ませようとしているのかうまい具合にプロへの階段を登っているように感じる。そう、洋装の語る今日は、のように、しかしながら彼女の本質はどうだろうか?まだ将来的に色々な選択肢がある。もしかしたらお笑い芸人になっているかもしれないし、小説家になっているかもしれないし、デザイナーになっているかもしれない。しかし、これだけは言える。何であれ、どんなものになっても彼女は諭吉佳作/menだと。