例えばそれが詩というか。

ネット詩人、5or6。若いミュージシャンを応援したり、ラーメン食べたり、詩を書いたり。

他人から貰ったものをわからないように捨てる。

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https://soundcloud.com/0wbdxeljocta/7qnzcbkb09yn

夕暮れに染まるシャツが風で揺れている
鳴り止まないサイレンが縁側に響いている
用件を言えぬまま
笑顔で去っていく仲間たちには
相変わらず違う話をするのだろう
黒い斑点が増えたババナの皮を剥いて
中身を鳥の餌にする
新しい
ピカピカのランドセルの背中を
アルコール消毒する娘に
たった一枚のマスクも買えない
不甲斐ない父親を謝罪する
国のトップですらない
嘘つきのゲバ銭達が
真っ先に陽性になれば
少しは世界は変わるのかもしれない
ところで昨日
朝のラジオ体操の時に
海外に一度も興味を持たなかった知人が 移住の話をし始めたのは驚いた
極度の飛行機嫌いなので
クルーズ船で行くのか
と聞いたら
確かに今は安いだろうなと笑ったが
目は笑っていなかった
日の出ずる国
雨が降り
止んだら飛散する
春とは思えない
黄色い太陽の下で飛び降りる
黒点は広がり
鳥達は暑さで墜落する
赤信号のある交差点で立ちすくむ
俺の右膝はもう潰れている
走れない馬
や牛や豚は
生肉場に迎えられる
俺はただ隔離される
ウイルスにまみれた共産主義のように
外見だけは素晴らしく着飾った奴らが溢れた街で
俺は立ちションベンをして逮捕される
見せかけの景気に便乗してる
投票用紙に名前も書かないまま
言われたまま行動するだけの奴と
インターネットのSNSで文句を言い
チューリップの茎をへし折るような人
ありがたいお言葉が放送される時間帯に
俺は携帯を持ち一人娘を縁側で眺めながら
鳴り止まないサイレンを延々と録音している