例えばそれが詩というか。

ネット詩人、5or6。若いミュージシャンを応援したり、ラーメン食べたり、詩を書いたり。

チェンソーマンを読んで。

f:id:dai5or6:20201214084507j:plain 最後までチェンソーマンを読んでやっと何故この作品が好きなのかが解った。お互いに愛情を求めてすれ違う承認要求が読者と作品にも作用されて溢れていたからだ。それがキャラクターや物語を愛しくさせていたんだろう。作者はこの作品を最初から愛についての物語として描き、読者はホラーアクションとして読んでいた。互いに求めるベクトルが違いすれ違っていくにつれて違う視点から相手を知ろうとして浮かび上がるキャラクターの魅力とストーリー。これらが絡み合った瞬間、作者は無感情とも無関心とも取れるように魅力あるキャラを殺していき、読者を引き離していく。 行き場の無い愛情は最初から居るマキマとデンジに注がれてラストの局面に突入させる。この辺りからの絵で訴える心理描写がなんとも凄い。 そして終盤からたたみかけていくバトル描写で読者に歩み寄り、最終話で伝えるこの漫画のテーマ。すれ違う愛情。 いやー、素晴らしい終わり方だった。 ありがとうございました。第二部も楽しみです。