例えばそれが詩というか。

ネット詩人、5or6。若いミュージシャンを応援したり、ラーメン食べたり、詩を書いたり。

インターネット詩とは何か?

インターネット詩とは何か?

そんな事は詩をネットで書き始めた頃は考えた事も無かった。ただ自分の中で気持ちが良い言葉を連ねる羅列こそが想像する事と思っていた。しかし投稿スレッドに特異とした人物が溢れていくとスレッドは賑わい、瞬く間に次のテーマに変わっていく。時空が変わるかのように言葉が流れ意識はネットシナプスに接続され、さらに深いイマジネーションの海にダイブしていく。昔、漫画でハチワンダイバーという将棋漫画があったが主人公は次の一手を探すために自分の脳に潜む最適の一手を探すために意識をダイブする。時には白目を向いたり鼻血が出たりと常人には理解し難い行為。まさに、そんな描写に似たような事が詩人の創作にはある。意識をダイブして次の句を探す。海岸の砂から砂金を掴むような作業を繰り返して生まれた詩の数々は瞬く間に電子の海にさらわれて消えていく。それは砂金で作った小さな造形。その場に居たものしか味わえない一瞬の煌めきだ。それは紙では味わえない感覚であり、インターネット詩の醍醐味でもあり致命的な欠陥でもある。
何も残らないと感じるのか、記憶に残るものを作るために書き続けるのかわからないがそれでもインターネット詩人は瞬間の煌めきを掴むためにいつまでもインターネットの海を眺めている。f:id:dai5or6:20200920083516j:image